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2014/04/15【EEZ内で不当に調査する中国船への対応見直しを】

中国の海洋調査船が、沖縄県の久米島沖の排他的経済水域(EEZ)内で、連日調査活動を行っています(※)。

海上保安庁は、中国船に対し「EEZ内で同意のない調査活動は認められない」と警告しましたが、中国船は無視して調査を継続したとのことです。

中国が不当に領有権を主張する尖閣諸島周辺のEEZ内の調査でさえ看過できませんが、久米島沖のEEZ内で堂々と調査を行う中国の傍若無人な振る舞いに憤りを覚えます。

中国が周辺で行っている海洋調査は、科学的調査としながら、実際は軍事的な調査活動と表裏一体であることはよく知られています。

今回も、資源調査などとともに、潜水艦の行動に関する情報収集などが考えられます。

日本側の対応は穏便なものでしたが、中国にしてみれば日本が強硬な手段を取らないことが分かっているので、今後も我が物顔で調査を続けることでしょう。

このままでは、日本周辺で中国軍が活動するための海洋情報がどんどん蓄積され、ますます中国軍の活動が活発化することになります。

また、中国船の調査で海底資源が発見されれば、尖閣諸島周辺以外の沖縄県の島々でも、中国の核心的利益などとして領有権を主張し始める動機を与えてしまうことに繋がりかねません。

日本は、日本のEEZ内で調査を行う中国船への対応を見直して、中国船の行動をコントロールする必要があります。

※:4月14日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/national/20140414-OYT1T50076.html?from=ytop_main2