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2011/07/08 【中国指導部の権力構造に影響―派閥同士抗争激化、胡錦濤氏と習近平氏が直接対決へ】

【中国指導部の権力構造に影響―派閥同士抗争激化、胡錦濤氏と習近平氏が直接対決へ】2011年7月7日 産経より

江沢民氏が死去したことは、今後の中国共産党指導部内の権力構造に大きな影響を与えそうだ。

現在拮抗している3大派閥のうち、すでに高齢化が進んでいる上海閥は精神的なリーダーを失ったことで今後、影響力がますます低下するとみられる。

その結果、胡錦濤国家主席が率いる共産党の下部組織、共産主義青年団出身者(共青団派)と、習近平国家副主席を中心とした元高級幹部子弟で構成する太子党グループが今後、人事面などで直接対決する場面が増え、抗争が激化する可能性もある。

上海市党委書記出身だった江氏は1989年に総書記に就任した後、上海時代の部下だった呉邦国氏(現全国人民代表大会常務委員長)、曾慶紅氏(前国家副主席)らを次々と中央入りさせ、一大派閥を形成した。

政権中枢で絶対的な力を誇っただけではなく、胡錦濤政権になってからも共青団派と激しく対抗し大きな影響力を発揮し続けた。

2006年9月、上海閥のプリンスといわれる陳良宇上海党委書記(当時)が経済問題で失脚すると、上海閥の勢力が急速に衰えた。

しかし、貧富の格差是正を目指す胡政権が打ち出した内陸の経済発展を重視する路線により、沿海部の発展が抑制されたことから、これに反発した地方指導者たちは、江氏の元に集まった。

晩年の江氏は派閥を超え、「胡路線に対抗するシンボル的存在」となった。

07年秋の党大会を前に、江氏は共青団派の勢力拡大を阻止するために、胡主席の後継者として太子党の習近平氏を強く支持したといわれる。

江氏が死去したことで、胡主席にとって最大のライバルがいなくなったことになるが、今まで江氏と胡氏の対立の中で、江氏に近いとされながらも中立的な立場を保てていた習氏の存在が目立つようになり、反胡氏勢力の支持を受けて、共青団派との矛盾が表面化する可能性もある。

引用、以上。

香港や日本などの一部メディアが中国の江沢民前国家主席が病死したと報じ、中国国営の新華社通信が「全くの流言に過ぎない」と躍起になって情報を否定しています。

現段階の情報だけでは死亡しているか否かは断言できませんが、江沢民氏が危篤状態にあることは間違いありません。

香港では6日に江沢民氏の追悼番組まで放送されています。本当に死亡していた場合は、死亡を隠蔽する勢力の存在を意味します。本当に死亡していなかった場合は、死亡説を流した勢力の存在を意味します。

中国は要人の死によって権力闘争が起こることが多く、既に中国共産党内でキナ臭い権力闘争が勃発していることが伺われます。

上海市長を歴任した江沢民前国家主席は、いわゆる「上海閥」の領袖として、太子党である習近平次期国家主席を強力に支援して来ました。

江沢民氏は、中国共産党の中国統治の正統性を確保するために、ことさら「反日」を強調する強硬路線を採ってきたこともあり、日本人にとっては非常に心象の悪い人物です。

江沢民は、天安門事件で経済制裁を受けたうえに東欧革命やソ連崩壊の影響によって自国の共産主義政権が崩壊することを恐れ、国民に対して中国共産党による統治の正統性を再確認させると共に、政治への不満から目を逸らせる為に愛国主義教育(反日教育)を推進した実績があります。

中国を強国に伸し上げた大物政治家の死によって、中国共産党幹部の子弟から構成される「太子党」対中国共産党の生え抜き党員から構成される「共産党青年団派」の争いはより激しさを増すものと考えられます。

いずれにせよ、次期国家主席とされている習近平氏は強力な後ろ盾を失うことになり、今回のことが習近平氏の権力基盤や中国の軍事・外交政策にどのような影響を及ぼすのか、大いに注目に値します。


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