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2011/01/06 【手嶋龍一「2012年問題、新グレート・ゲーム、そしてインテリジェンス・ウォーについて」】

【手嶋龍一「2012年問題、新グレート・ゲーム、そしてインテリジェンス・ウォーについて」】2010-12-29 国際インテリジェンス研究所

2012年、アメリカ、ロシア、韓国では大統領選が、台湾では総統選が予定されている。中国では習近平体制が発足が確実となり、北朝鮮では金正恩が後継として正式に決まりそうだ。そうした節目の2012年は「新たなグレート・ゲームの時代の幕開けの年」とも言われる。

「グレート・ゲーム」とは、19世紀の初頭からインド、中央アジアを経てイランにいたる戦略的要衝をめぐって、大英帝国とロシア帝国という帝国主義列強が繰り広げた壮大な覇権争いをいう。

新しい大国同士のゲームに大きなインパクトを与える「2012年問題」を考える上で、キーポイントとなるのは「インテリジェンス」である。

19世紀のゲームでは、軍事力が各国のパワーバランスを決定づける要素。軍事力だけ見れば、いまもアメリカが頭抜けた存在。しかし、新しいグレートゲームで勝ち残るための武器は「インテリジェンス」だと断じていい。情報こそ現代の最高の武器である。

インテリジェンスを精製するのは、賽の河原に積み上げられた無数の石ころから、ごくわずかのダイヤモンドの原石を見つけ出す技。泥に塗れた原石を洗い流し、輝きを放つダイヤモンドであるかどうかを確かめていく。こうした目利きこそ、インテリジェンス・オフィサーである。

インテリジェンスの世界は、現在起こっている表の出来事を「トピックス」という。トピックスはまさに氷山の一角であり、その下には広大な構造が広がっている。この不可視の部分にまで光を当てるのがインテリジェンス・オフィサーの仕事。

アメリカの東アジアにおける黄昏を象徴したのが、11月23日に北朝鮮が韓国の延坪島を砲撃した事件。米中がいかに北朝鮮の核開発に歯止めをかけるかという協議を北京でやっている最中に、その試みをあざ笑うかのような砲撃。米中双方の面子をものの見事に潰したと断じていい。

今回、北朝鮮が引き起こしたトピックスから確実に読み取れることは、アメリカを軸とする日米同盟の抑止力に大きな綻びが生じているという生々しい現実。

北朝鮮の挑発行為は本来、米韓軍によって外科手術的な報復攻撃を引き起こしても仕方のないレベルのものだった。しかし、その危険を百も承知の上で、金正日は砲弾の嵐を韓国に浴びせた。

イラクとアフガニスタンに戦力を投じて中東に「札」を張りすぎた米軍は、東アジアにおける軍事的プレゼンス(存在感)を希薄にした。かつ、基地問題で日米同盟にも綻びが生じている、その結果、アメリカは伝家の宝刀を抜くまい、と金正日は精緻に見抜いていた。

以上、インテリジェンスとは、加工・集約された情報のことです。国際紛争の予防や解決が求められたときに、物理的な戦争がかつてほどは使われにくい今日の国際情勢の中では、インテリジェンスが果たす役割は極めて重要です。しかし、日本はその対応が極めて遅れています。

 北朝鮮の延坪島砲撃事件の背景には「日米同盟の抑止力に大きな綻びが生じているという生々しい現実」を北朝鮮が把握し、決行に至ったと手嶋龍一氏は分析しています。日本が「2012年問題」を乗り切れるか、国家戦略の立て直しが急務です。


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