5月
02

2018/05/02【北の不可逆的な核廃絶が信じられないワケ】

日本政府は、北朝鮮の非核化に向けて、「完全」、「検証可能」、「不可逆的」な廃絶を求めています。

こうした方針は、米国とも一致しているとしています。

しかし、完全かつ検証可能で不可逆的な北朝鮮の核廃絶は可能なのでしょうか。

核兵器はいくらでも隠すことが可能ですから、北朝鮮全土を自由に検証できるようにする必要がありますが、そもそも北朝鮮がそれに同意する可能性は低いですし、仮に同意したとしても全土を検証することは物理的に困難です。

 しかも、少なくとも核爆発を起こせる技術を北朝鮮は既に持っている訳ですから、既存の核兵器を廃絶したとしても、核兵器の技術資料があって科学者がいる限り、一定の時間を掛ければいつでも核兵器を再生することは可能です。

 よって、仮に国際世論が板門店宣言を鵜呑みにして、近い将来、北朝鮮の核が完全かつ検証可能で不可逆的に廃絶されると期待することは、それは北朝鮮を完全に信頼したということになります。

 しかし、神の正義に照らせば、自国民を過酷な環境においている為政者は信頼するに値しません。

 トランプ大統領は北朝鮮のそうした事情を理解した上で交渉に臨むと思われますが、融和ムードに押されて、世界が三たび北朝鮮に騙されないことを望みます。

【参考】:大川隆法著『司馬遼太郎 愛国心を語る』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2031&utm_source=IRHweb&utm_medium=TOPbanner