民進党をはじめ自民党などから「小池新党」へ参加する動きが活発化しています。
一般に政党名は、その政党の理念や目指すべき方向を示すものですが、小池新党の「希望の党」という名前からは、理念や方向性が全く見えない抽象的なものです。実際、小池新党は急きょ旗揚げした感が否めず、既成政治の打破を掲げているものの、具体的に何を目指す政党なのか、国民には浸透していません。
にもかかわらず、少なくない数の既存の政治家が小池新党に合流している訳ですから、単に「ブームに乗れそうだから」という選挙互助会と言われても仕方がないのではないでしょうか。
しかし、自民党や民進(民主)党に何年も関わってきた政治家が、新たにできた政党に加わったところで、そうした政治家が突然、自民党や民進党以上の政治ができるようになるはずはありません。
ですから、私たち有権者は冷静な目で判断しなければなりません。
そのためにも、マスコミはブームを創出して報道を過熱させるのではなく、民主主義を担保するための機能として、公正中立な報道を心掛けるべきと考えます。
過去の大阪維新の会の例を挙げるまでもなく、マスコミが創出したブームにより選挙で躍進したものの、その後、有権者の期待を裏切り一気に衰退した政党は多かったことが記憶に残ります。
選挙前は持ち上げて、勝利を収めるとこき下ろすような報道では、有権者は正しい判断を下せません。
やはり、政党は政策本位で選ばれるべきと考えます。