米海軍のイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」が、伊豆岡県沖で貨物船と衝突し、米軍兵士7名が亡くなりました。
亡くなられた方々に対し、哀悼の意を表するとともに、負傷された方の一日も早い回復をお祈り致します。
今後、事故原因が究明され、再発防止に生かされることが期待されます。
このフィッツジェラルドは横須賀を母港とする艦で、日米同盟にとって、北朝鮮の弾道ミサイルに対する防衛の中核となる艦の一つでもあります。
同艦の戦線からの離脱で、ミサイル防衛にとって少なからず影響があるものと見られています。
また、同艦はミサイル防衛とともに、巡航ミサイルによる対地攻撃のプラットフォームとなる艦でもあるため、北朝鮮に対する牽制が弱まることが懸念されます。
ただ、米海軍は、同型のイージス駆逐艦を60隻以上保有し、また、イージス駆逐艦以上の能力を持つイージス巡洋艦も20隻以上保有しており、ミサイル防衛に対応した艦は限定されるもののフィッツジェラルドの穴埋めは十分可能です。
一方、自衛隊は、今回のイージス駆逐艦に相当するイージス護衛艦を6隻保有し、今後、更に2隻を追加配備する計画ですが、挑発を繰り返す北朝鮮への対応と、日本近海で海洋進出を活発化させる中国軍への対応を踏まえれば、余裕が無い状態です。
防衛省では、今後調達する護衛艦の機能を絞って調達コストや運用コストを削減する検討も行っているようですが、廉価版のような気がして少し心配です。
先のブログでも少し触れましたが、防衛費を倍増することで、必要な装備を調達できるようにして、防衛力を高めるべきではないでしょうか。