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2017/06/17【台湾を国として認めることを検討すべきではないのか】

 台湾と外交関係のある数少ない国の一つであるパナマが、台湾と断交し中国と国交を樹立しました。
中国としては台湾に圧力をかける狙いがあり、パナマとしては中国と経済的な結び付きを強めたいという思惑があると見られています。

 これで台湾と外交関係がある国は20ヶ国のみとなり、台湾にとって大きな痛手であり、中国に対する怒りとともに、長年の支援を無視するようなパナマに対する怒りも広がっているとのことです。

 ただ、日本も1972年に中国と国交を樹立した際、台湾をいわば見捨てる形になったことを忘れてはなりません。
中国は台湾を中国の一部と主張していますが、台湾は明らかに中国の統治下にはありません。
台湾は、中国に比べて遥かに民主的な国であり、自由や基本的人権など日本と価値観を一にしています。

 しかし、日本はかつて、その台湾を見捨てて中国を取った訳ですから、経済的な実利は得たのかもしれませんが、筋が通りません。
そこで、日本は台湾の旧宗主国として、責任を果たすべきではないでしょうか。

 その責任とは、台湾を国として認めることです。
日本政府には、中国の圧力に屈せずに、具体的な行動を積み重ねていって頂きたいと考えます。

※なお、台湾は中華民国という意味で台湾こそが中国であるという考え方も尊重したいと思いますが、本欄では便宜上、大陸側の共産党政権を中国と表現しました。