北朝鮮は、日本などに対し軍事力を背景とした恫喝を繰り返しています。
先日も、「アメリカに追従して、無事でいられると思うのは愚かなことだ」、「日本の当局者は朝鮮半島で、ひとたび戦争が起きれば、最も大きな被害を受けるのは、まさしく日本だということをはっきりと知るべきだ」と日本を威嚇しています(※)。
現行の日本国憲法の前文には、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあります。
つまり、現行の日本国憲法の前文をそのまま解釈すれば、日本国民の安全と生存は北朝鮮次第ということになります。
よって、前文を読みかえると、「北朝鮮の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と言うことになります。
しかし、北朝鮮が平和を愛する国でないことは明らかです。
北朝鮮は、最近だけでも、2010年に韓国軍の哨戒艦を撃沈し40名以上の犠牲者を出しましたし、同じ年に、韓国の延坪島を突然、砲撃し複数の犠牲者が出るなどしています。
このように、北朝鮮が平和を愛する国ではない以上、日本国民の安全と生存を守るためには、前文を含め現行の日本国憲法を改正する必要があります。
安倍首相は、2020年の施行を念頭に、憲法第9条に自衛隊に関する条文を追加することなどを表明しましたが、憲法の改正内容としては不十分を言わざるを得ません。
しかし、憲法議論が深まらずに改正されない事態よりはマシです。
ですから、北朝鮮の脅威に対し、憲法改正が行われるまでの間、「平和を愛する諸国民と認められない国には第9条の適用を除外する」という決定を下すべきではないでしょうか。
※:5月2日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20170502/k10010969191000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_028
【参考】:5月3日付幸福実現党プレスリリース「憲法記念日にあたって(党声明)」https://info.hr-party.jp/press-release/2017/4402/