科学者で構成される団体「日本学術会議」は、大学が軍事研究を行うことについて、否定的な声明案をまとめました(※)。
その理由として、防衛省が進める防衛装備品の開発に繋がる研究に資金を提供する施策を念頭に、「政府による研究への介入が著しい」などとしています。
確かに、研究者が自由な裁量で研究を行うことは科学を発展させる上で重要です。
しかし、大学が、防衛省に限らず企業や研究機関などから資金提供を受け、一定の目的と方向性を持って研究を行うことはよくあることです。
また、誰しも戦争はしたくありませんが、万一、外国が悪意を持って日本を武力侵攻してきたとしたら、やはり国を守らなければなりませんし、その行為自体は「善」ではないでしょうか。
もちろん、戦争に至る前に外交努力で回避すべきですが、戦争は外交の延長線上にあるものなのです。
ですから、国防のための努力は怠ってはならないと考えます。
この努力を怠れば、戦争に負けることに繋がりかねませんし、戦争に至らなくても隷属することになります。
それは正に自由を失うことに他なりません。
国防のための軍事研究は自由に行えるようにすべきですし、昨今の世界情勢を踏まえれば、むしろ積極的に推進すべきとも言えます。
「軍事=悪」というレッテル貼りは、亡国の危機を招きかねません。
※:3月7日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20170307/k10010902031000.html?utm_int=news-culture_contents_list-items_003