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2017/02/10【戦闘であって戦闘ではない!?】

 南スーダンで国連のPKOにあたっていた自衛隊部隊の破棄されたとする日報が見つかり、その内容が公開されました。

 日報には「戦闘」という文言が記されており、衆議院予算委員会で、自衛隊がPKOに参加するための前程が崩れているとの指摘が上がっています。
これに対し、稲田防衛相は、日報に記されていた「戦闘」は、大規模な武力衝突が発生したことを指しており、法的な意味での「戦闘」行為ではないと述べました。

 「戦闘であって、戦闘ではない」という禅問答のような答弁ですが、緊迫した現場で実際に任務にあたっている自衛隊員からすると、政府の答弁は歯痒いのではないでしょうか。

 「日本は平和国家なので危険を伴う軍事的な国際貢献はしない」という考え方は、現在の国際社会の中では通用しなくなりつつあります。
そのため、自衛隊が海外で活躍する機会はますます増えていくはずです。

 ですから、PKOなどでも自衛隊が活動しやすくするために、活動の根拠となる法律を、他国の軍隊と同様に「できないこと」を列挙するネガティブリスト化することを検討すべきではないでしょうか。
ネガティブリスト化で自衛隊の活動に歯止めが効かなくなるとの懸念がありますが、現場の裁量の自由度を上げることこそ、自衛隊員の安全の向上にも繋がるはずです。