北朝鮮が潜水艦発射の弾道ミサイル(SLBM)1発を日本海に向けて発射しました。
このミサイルは、北朝鮮東部近海から発射され、約500キロメートル飛行し、日本の排他的経済水域に近い公海上に着弾しました。
SLBMは、発射の兆候を把握することが困難な上、発射機を有する潜水艦を移動させれば、事実上、地球上のあらゆる場所を攻撃できます。
北朝鮮は、SLBMに核弾頭を搭載することを目指しているはずであり、今回のSLBMの発射で一定の技術水準に達していると見ることができます。
今回のSLBMの発射で、日本内外から「明確な国連決議違反である」として北朝鮮を非難する声が上がっていますが、国連決議違反であることよりも、日本の安全保障にとって重大な脅威になっているということが何よりも問題です。
北朝鮮の核弾頭搭載SLBMが配備されれば、日本が先制攻撃されるリスクが高まります。
「北朝鮮が日本に核ミサイルを発射すれば、米国に核で報復されるので、先制攻撃はできないはず」との声もありますが、北朝鮮は何をするか分からない国です。
もしも、日米同盟が盤石でない状況で、北朝鮮の核が一発でも日本に落ちたとして、本当に米国は核戦争をする覚悟で北朝鮮に報復をするでしょうか。
そこまで考えておく必要があります。
戦略核は一発でも使用されたらその被害は甚大です。
北朝鮮の核の脅威が増大するという、幸福実現党の立党以来の危惧が現実味を増しています。
日本は、日米同盟の強化を図ると共に、抑止力強化のための日本独自の核装備、敵地先制攻撃能力の取得、といった具体的な防衛策を早急に検討する必要があると考えます。
参考:8月24日付幸福実現党プレスリリース「北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて(党声明)」https://info.hr-party.jp/press-release/2016/3592/