中国政府はチベット自治区成立50年を祝うとする式典を開催しました。
中国政府の言う「自治区成立」とは、実際にはどういうことかご存知でしょうか。
それは、独立国家であったチベットが、中国共産党の軍により侵略され併合されたということです。
「自治」とは名ばかりで、実権は支配層である漢民族が握っています。
中国政府は、チベットでは「あらゆる自由が補償されている」としていますが、実際には、信教の自由をはじめ、思想、言論、出版、結社などあらゆる自由がありません。
中国はチベットを侵略するにあたり事前に水面下で工作活動を行い、平和解放という言葉を信じて中国と内通した指導者により、チベットは易々と侵略されてしまいました。
中国による併合の過程で犠牲となったチベット族は120万人とも言われており、過酷な弾圧は今も続いていますが、中国政府による言論統制やプロパガンダは強化されています。
そのため、チベットに人たちに残された数少ない抗議手段の一つが焼身自殺です。
抗議の焼身自殺で亡くなったチベット族は140人以上と言われていますが、未だにチベットは中国から「解放」されていません。
こうした状況に国際司法委員会も中国を告発するなどしていますが、欧米の懸念に対し中国は内政干渉だとして応じていません。
こうしたチベット状況と、将来の沖縄の姿を二重写しに見る人も少なくありません。
チベットが中国の侵略された過程をつぶさに教訓とすれば、今の沖縄が置かれた状況が如何に危険であるか分かると思います。
※:9月8日付産経新聞http://www.sankei.com/world/news/150908/wor1509080032-n1.html