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2015/01/04【どこよりも安全な原発の輸出で世界に貢献を】

 東芝がカザフスタンに新たに原子炉を納入する見通しとなったとのことです(※)。
今回、納入される予定の原子炉は、純東芝製というよりは、東芝の子会社である米ウェスチングハウス製の原子炉です。

 日本では、原発の再稼動ができない状態が続き、原子力発電からの撤退の声もある中で、原子炉の海外輸出には批判もあります。
しかし、米国製の原子炉と言えるものであっても、東日本大震災以降に日本企業が原発を輸出する実績を積むことは、日本と世界にとっても重要です。
その理由は以下の通りです。

 世界では、発展途上国を中心に依然として原発に依存する国が数多くあります。
そこで特に中韓は、日本が福島第一原発事故の後遺症に悩んでいる間隙を縫って、国を挙げて原発の輸出攻勢を掛けています。

 ここで、原発にとって安全性は何よりも重要な要素ですが、はたして中韓の原子炉が日本の原子炉よりも安全性が高いのか考える必要があるのではないでしょうか。
韓国では原発で初歩的なミスが頻発している報道を目にしますし、ましてや、工業製品や食料品等の安全性が問題視される報道が多い中国ですが、その中国製の原発が世界各地に建設される未来を想像することなどできるでしょうか。

 福島第一原発事故を経験した日本は、原発の撤退を進めるのではなく、世界一安全な原発を提供することで世界に貢献すべきと考えます。
原発の再稼動ができない状態が長く続いたり、原発の技術開発が停滞したりすると、福島第一原発事故も日本の原発に高い期待を寄せている国々の日本への信頼も揺るぎかねません。

※:1月1日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/economy/20141231-OYT1T50140.html