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2013/01/03【日本は中国の嘘を世界にもっと発信すべき】

新年に入っても中国の公船3隻が、沖縄県の尖閣諸島近海の日本の接続水域を航行しています(※1)。

これらの船は、12月31日には、一時日本の領海を侵犯しています。

こうした動きは、尖閣諸島領有に向けての中国側による既成事実の積み重ねと、日本への圧力であると見られています。

しかし、同27日に、中国政府が1950年に作成した外交文書の中に、「尖閣諸島」という日本名を明記し、「琉球」に含まれると認識していたことを示す文言があることが分かりました(※2)。

中国政府は、この文書の存在が明らかになると、慌てて「無署名の参考資料」などとして反論しています(※3)が、説得力がまるでありません。

そもそも、中国は、尖閣諸島の近海で石油資源の存在が明らかになってから、後付で領有を主張し出したわけですから、こうした中国の領有権主張と矛盾する証拠はいくらでも出てくるわけです。


中国は南シナ海でもASEAN諸国と領有権を巡って対立を起こしていますが、中国は、領有権を主張する島近くの海中に、自国の古銭や土器のかけらをばらまいて、その後、素知らぬ顔で「発見した」と騒ぎ、「この島は昔から中国の領土だった」と主張しているという話まであります。

こうしたことから、今後も中国は、領有権を主張するための様々な証拠と称するものをあげてくることが予想されますが、それらは信じるに値するものではないことが分かります。

嘘を積み重ねて領土を拡張する姿勢は、横暴を通り越して、浅ましささえ感じます。

尖閣諸島が日本の領土であることは明らかですので、この問題で中国に譲歩する必要は微塵もありません。

中国は、嘘も百回言えば真実になると言ってはばからないと言われています。

日本政府は、中国と国際社会に向けて、中国政府の嘘を暴いて、堂々と正論を一段と主張していくべきです。

※1:1月1日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130101/plc13010116020009-n1.htm

※2:同12月28日付 http://sankei.jp.msn.com/world/news/121228/chn12122822260006-n1.htm

※3:同12月31日付 http://sankei.jp.msn.com/world/news/121231/chn12123120070000-n1.htm