沖縄数次ビザとは、7月より沖縄を訪問する中国人個人観光客で、十分な経済力を有する者とその家族に対して、数次ビザを発給するものです。
※外務省「中国団体観光・個人観光ビザ」⇒http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/topics/china.html
1回の滞在期間は、従来の個人観光ビザの15日より遙かに長く90日になっています。数次ビザの有効期間は3年で、その間であれば何回でも訪日できます。
発給条件として、一度目は必ず沖縄を訪問しなければなりません。ただし、その後、県外に移動することも可能です。2回目以降は、日本のどの都道府県から入国しても構いません。
この沖縄数次ビザは、そもそも沖縄県選出、国民新党の下地幹郎議員が積極的に推進したものです。
※沖縄タイムス⇒http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-04-14_16634/
東日本大震災の影響で観光客が減少している沖縄の支援策として、当初、下地幹郎議員はノービザ(査証不要)制度を導入し、中国人観光客を沖縄に呼ぶことを求めていました。
なぜ中国人に限ってノービザ(査証不要)にする必要があるのでしょうか?
日本が観光用の数次ビザを導入するのは初めてのことで、世界には中国人以上にお金を持っている外国人がいるにも関わらず、このような特別待遇は中国のみです。
なぜ、尖閣諸島について緊張関係にあり、「沖縄はもともと中国の領土だ」と主張している中国だけに、このような特別待遇を行う必要があるのでしょうか?
今回、ノービザにはならなかったものの、認められた沖縄数次ビザは経済メリットしか強調されず、中国人犯罪の増加や工作員の侵入など、そのデメリット面は全く考慮されていません。
ちなみに法務省が発表している登録外国人統計を国籍別に見ると、20年前は韓国・朝鮮人が従来、外国人のほとんどを占めていましたが、中国人の数は、2010年に68万人を超え、増加数規模は、18年前に比べ51.6万人増と全体の外国人増加数91.5万人の半分以上を占めています。
※外国人登録統計⇒http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001074828)
偽造ビザが横行している実態を考えるとその後の不法滞在も増え、今回の沖縄数次ビザは日本に中国人が増大するスピードを速めることになるでしょう。
民主党は国籍法改正を通じ、日本永住権を10年から5年で取得できるように緩和しようとしています。
中国は一人っ子政策で国籍を持たない者は、1300万人存在しています。特に無国籍者は、女性が多く、中国から見たら日本は国籍を取得できる可能性のある「夢の国」です。
※「人口13億、うち1300万人が一人っ子政策違反の無戸籍者と判明」(2011年5月2日レコードチャイナ)⇒http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=51032
※中国人女性の偽装結婚で長期在留資格を取得(2011年8月1日読売新聞聞)⇒http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110801-OYT1T00581.htm
以下、関連記事【沖縄数次ビザ、1カ月で900件】2011年8月4日時事通信よりhttp://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011080400820
外務省は4日、沖縄県を訪れる中国人の個人観光客向けに7月1日に導入した「観光数次査証(ビザ)」の発給数が、今月3日までの約1カ月間で900件に達したと発表した。
昨年7月、中国人の沖縄個人旅行客向けに発給した観光ビザは50件。
同省は「順調なスタートを切った。リピーターを増やし沖縄振興につなげたい」としている。
観光数次ビザは沖縄県の要望を受けて導入され、取得すれば有効期間中は日本に何度でも入国できる。
初回の来日時に同県内に1泊することが条件となっている。
引用、以上。