【ビンラディン殺害後の米国人の意識調査】2011年5月11日 ギャロップ社 by Jeffrey M. Jones より
ビンラディンの殺害後のアフガニスタン情勢に関する米国人の意識調査は以下の通り。
1.「米国にとってアフガニスタンの状況は良いか悪いか」
【良い】51%、【悪い】47%
・共和党支持、民主党支持のどちらも3月の時より良くなったと答えたのが6ポイント上昇。
・総じて、共和党支持者のほうが状況を肯定的にみる傾向が強い。
2.「米国が2001年以来、アフガニスタンでの軍事行動は間違っているか否か」
【正しい】59%、【間違いだった】39%
・2001年に統計を開始して以来、間違いが上回ったことはない。
・しかし、時間が経つにつれ、間違いだと答えるのが上昇しつつある。統計を開始してから、約30%上昇
・ビンラディン殺害以後も、どちらの答えにも変化は見られない。
3.「ビンラディン殺害は、米国のアフガンでの任務を達成したか、それともまだ重要な任務が残っているか」
・党派に関係なく、59%の米国人はアフガンでの任務を達成したと答えている
・共和党支持者はどちらの答えにも半分に別れている(どちらも47%)
・逆に無党派層、民主党支持者は60%以上の人間が任務を達成したと答えている。
引用、以上。
『チェンジ』を訴えて替わったオバマ大統領ではあっても、結末について落とし前をつけるということについては、全くぶれていません。彼らは政治的な勝ち負けや、党派的な競争心よりも、『神の正義とは何か』『正しさとは何か』を追求しているのではないでしょうか。
米国民の多くも、ビンラディン殺害におけるオバマ大統領の「政治家としての姿勢」に対して評価しているようです。
実際、4日に発表された米ニューヨーク・タイムズ紙とCBSニュースの世論調査では、ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害を受け、オバマ大統領の支持率が57%と、前回調査から11ポイント急上昇しています。
オバマ大統領はイラク、アフガニスタンからの撤退を大統領選挙公約に掲げ、様々な層から支持を集めました。
来年は大統領選挙の行われる年であり、米国の有権者からの撤退圧力はさらに強まる可能性が高く、オバマ大統領も撤退を進める政策を取りやすいと考えられます。