5月
29

2012/05/29【中国の諜報活動に危機意識を】

5月29日の各紙の報道で、スパイ活動の疑いのある中国大使館に勤務していた外交官が、警視庁の出頭要請に応じず、帰国していたことがわかりました。 この人物は、中国人民解放軍の諜報機関出身で、日本語や日本文化などに熟達していたとのことです。 中国は世界最大の諜報工作部門を持つ国であり、各国でスパイ活動を行っており、日本でも少なくとも3万人の工作員が活動中との説もあります。 2007年の海上自衛隊の幹部に…

5月
27

2012/05/27【幸福実現党の政策を後追いする既存の政治】

5月23日に、自民党は国土強靱きょうじん化総合調査会で、10年間で200兆円の投資を柱とする「国土強靱化基本法案」を決定するとともに、公明党も同21日に10年間で100兆円の公共投資を目指す「防災・減災ニューディール」の策定方針を決めたとのことです(※)。 両党ともバラマキとの批判を危惧しているとのことですが、将来に価値を生み出すものに投資するのであれば、それはバラマキには当たらないと考えます。 …

5月
25

2012/05/26【太平洋島しょ諸国の重要性】

5月25日から沖縄で、太平洋島しょ国の首脳会議「太平洋・島サミット」が2日間の日程で開幕しました。 このサミットには、日本と島しょ諸国に加え、米国、オーストラリア、ニュージーランドを加えた計17の国・地域が参加しました。 近年、中国は、軍事的拡張と資源獲得などを目的に太平洋の島しょ諸国に対する進出を強めていますが、今回のサミットは、こうした中国の進出に対抗するために開催されていると見ることができま…

5月
23

2012/05/23【経済成長のメリットを優先すべき時】

「国際社会の共通認識は成長と財政再建の両立だ。成長しないで緊縮だけしようと全く思っていない。成長を促すのは前提だ」(※1) 5月22日、衆議院の「社会保障と税の一体改革特別委員会」に関しての答弁で、野田首相は、緊縮財政路線と経済成長路線の両立を図ることを示唆しました。 しかし、具体的な経済成長政策をほとんど示しておらず、増税一本やりが本音だと受け止められます。 先のG8サミットでも、緊縮財政路線か…

5月
22

2012/05/22【政府を批判すると家族を置いて外国に亡命しなければならない国】

5月19日、中国の盲目の人権活動家の陳光誠氏が、米国に到着しました。 陳氏は、2005年に「山東省が十数万人の女性に中絶や不妊手術を強制した」と告発し、翌年に交通秩序かく乱の罪で逮捕・投獄され、その後、家族とともに自宅で軟禁されていました。 中国当局は、人権問題での批判の高まりを抑えるために、陳氏の出国を許したとされていますが、中国は、「政府を批判すると家族を置いて外国に亡命しなければならない国」…

5月
21

2012/05/21【逆洗脳をかけられている沖縄への憂い】

5月18日、島根県が、隠岐諸島に自衛隊を配備するよう国に求めたとのことです(※1)。 隠岐諸島近海で今年1月に北朝鮮の漂流船が発見されたことや、4月に弾道ミサイルが発射されたことなどを踏まえたとしており、自衛隊の配備要望の動きは地元町議らからもあったとのことです。 日本周辺では、中国人民解放軍の急速な軍備増強や、恫喝まがいの外交を繰り返す北朝鮮の動きが懸念されており、いわゆる「国境」に近い住民の憂…

5月
20

2012/05/20【南西諸島における自衛隊の脆弱な対艦攻撃力】

5月18日、米国防総省が、中国の軍事力に関する年次報告書(2012年版)を発表しました(※)。 その中で、中国初の国産空母について、昨年の同報告書と同様に、2011年中に建造に着手する可能性があるとし、2015年までに就役する見通しを改めて示しました。 このように拡張を続ける中国海軍ですが、脅威が増す中国の艦船に対する抑止力として自衛隊が保有する主な攻撃兵器を整理してみます。 一つ目は、潜水艦によ…

5月
19

2012/05/19【南西諸島の防衛力強化を怠るとどうなるか】

中国政府は、近年、日本の尖閣諸島に対し、自国の領土であると主張し、領海侵犯などの既成事実を積み重ねています。 更に、5月13日に、日中韓首脳会談で、温首相は新疆ウイグル自治区の問題と尖閣諸島の問題を並べ、「中国の核心的利益と重大な懸案事項を尊重するよう(日本側に)求めた」とのことです(※)。 温首相のこの発言は、「尖閣諸島も中国の核心的利益である」とも取れる表現であり、こうした表現をあえて使うこと…

5月
17

2012/05/17【中国経済の縮退】

英国ファイナンシャルタイムズによれば中国経済の縮退がいよいよ始まった気配を感じます。 (中国経済、予想外に厳しい減速の恐れ 2012年5月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 政府は慌てて預金準備率を下げて、流動性を供給しようとしてますが….、一歩間違えるとスタグフレーション(景気後退とインフレ)によるハード・ランディングを招きかねない状況にあると思います。 (長谷川慶太郎氏と三橋…

5月
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2012/05/16【ウイグルで起きている悲劇を日本は防げるか!ファイナル・ジャッジメント公開間近】

5月14日、中国からの亡命ウイグル人でつくる「世界ウイグル会議」の代表大会が東京都内で始まりました(※1)。 議長の女性人権活動家のラビア・カーディル氏が、「日中政府間で、ウイグル問題を取り上げてほしい」などと訴えました。 私たち日本人には、ウイグルの人々の悲しい歴史ついてあまり知られていないので、少し述べたいと思います。 もともとウイグル人は1933年に、「東トルキスタンイスラム共和国」の建国を…