9月
24

2021/09/24【実社会に必要な本当の自助努力】

 総選挙を間近に控え、与野党は様々な政策を発信し始めています。  特に、「生活困窮者に特別給付金の追加支給」、「マイナンバーカードの保有で買い物ポイントの付与拡大」、「低所得者に家賃補助」など、政府による経済支援策が多くを占めています。  コロナ禍で経済が低迷する中では、公的支援を必要としている人がいることは事実であり、政府にはセイフティネットを提供する責任もあります。  ただ、こうした支援策も行…

9月
21

2021/09/21【与党だけでなく野党の側も反省を】

 立民党がアベノミクスを検証する委員会を立ち上げました。  日本経済が低迷する中、自公政権の経済政策を検証し、政策に反映することは必要なことです。    ただ、アベノミクスについては、大規模な金融緩和と財政出動の2つを行うところまでは良かったのですが、この2つの効果に逆行する消費増税を強行したために中折れし、肝心の成長戦略もめぼしいものが無かったため、失敗に終わったという評価が既に出ているのではな…

9月
17

2021/09/17【都合のいいように報告を捏造する中国】

 中国が世界銀行の総裁などに圧力を掛け、世界銀行が発行する報告書を不正に改ざんさせていた事実が明らかになりました(※)。    中国は、加盟する国際機関で自身に都合のいいように様々な形で圧力を加えていることは予てから指摘されていました。  今回の一件は、氷山の一角に過ぎないと思われ、中国に関する報告や数値などの信頼性は著しく低いと言わざるを得ません。    そう考えると、様々な案件で中国は嘘をつく…

9月
16

2021/09/16【ロシアを引き入れる努力を】

 日米豪印の枠組み「クアッド」の初めての対面での首脳会合が、来週、米国で開催されます。  軍事的な覇権拡大を続ける中国に対する包囲網を築く上で、このクアッドの枠組みは重要です。    ただ、完全な形で中国包囲網を築くためには、重要な国が抜けています。  それは、ロシアです。      バイデン大統領は、中国を競争相手と位置付けているものの、様々なチャンネルで対話を模索しています。  一方、ロシアに…

9月
11

2021/09/11【共産主義は国民を幸福にしない】

 中国共産党政府は、先月から「共同富裕」という目標をアピールするようになっています。  これは、経済発展の恩恵を全ての国民に行き渡せること、つまり「格差是正」を謳っているものと思われます。    中国政府の発表を鵜呑みにすれば、「中国経済は世界2位の規模にまで発展しており、ミリオネアと呼ばれる100万ドル(約1億1千万円)以上の資産を持つ中国人は1億人近い」とも言われています。    一方で、昨年…

9月
08

2021/09/08【感染下、私たちに求められる“レジリエンス”】

 日経平均株価が、8日の終値で5ヵ月ぶりに3万円の大台を超えました。  この理由は、感染者数が減少傾向にあることと、次の政権で大規模な経済刺激策が講じられるとの期待から買いが増えたものと見られているからです。    しかし、株価の上昇に景気回復の期待も高まりますが、現実はそう甘くはなさそうです。  なぜならば、頼みのワクチンについては、ワクチンの効果を弱める新たな変異株が、今後も登場しない保証はあ…

9月
05

2021/09/05【新たな形態の戦争に屈してはならない】

新型コロナウィルスの起源について、バイデン大統領は、今年5月に3ヶ月以内に調査報告をまとめるよう情報機関に指示していましたが、結局は「確定できなかった」というのが結論となっています。  当初は、「ウィルスが人工的に作り出されたということはあり得ない」ということだったので、その可能性を否定しなくなったという点では進歩したとも言えます。   しかし、人工説を残しつつも、「生物兵器で無い」と明確に否定し…

9月
03

2021/09/02【無私の心で努力した人を神仏は見逃さない】

 大相撲の照ノ富士が、新横綱として初めての秋場所を迎えます。  その照ノ富士が秋場所を前に会見に応じ、その中に印象的な言葉がありました。  それは、「必死に頑張ってきた日々を神様が見てくれていたかなと思います」という言葉です(※)。  照ノ富士は、入幕から破竹の勢いで大関に昇進しましたが、けがで一時は序二段まで番付を落としました。  普通ならば序二段まで落ちる前に引退を考えると思いますが、支えてく…

9月
01

2021/09/01【全体主義に繋がらないように目配りを】

 感染拡大を受けて、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が続いています。    感染拡大に歯止めを掛けるために必要な措置との声がある一方で、個人の移動の自粛や、飲食店などの営業の短縮など、私権の制限に繋がることから懸念の声も聞かれます。  確かに、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置は、その内容の多くは要請の形をとってはいるものの、日本人の従順な国民性を反映してか、事実上の強制に近い内容に、自由が制限…

8月
23

2021/08/23【犯罪抑止に名を借りた監視社会の強化に疑問】

 先般、東京都内の私鉄で乗客が無差別に切りつけられるという事件がありました。  関係の無い人を不幸にすることで、自らの不幸の憂さを晴らす犯人の行為は、到底許されることではありません。    この事件について、あるコメンテーターがテレビ番組で、「事件を無くすためには、電車内を含め監視カメラの数を増やすべきだ」という旨の発言をしていました。  危険物の持ち込みを完全に抑止できない以上は、「常に誰かに監…