8月
15

2016/08/16【指導者が哀悼の意を表するのは当然の務め】

 終戦の日に靖国神社を参拝した閣僚は2人だけでした。 2人とも女性閣僚であるため何らかの政治的意図も感じないわけではありませんが、安倍首相自身が参拝しなかったことは日本人としてたいへん残念です。    一方、中国共産党は安倍内閣の閣僚の参拝を批判しています。 批判の理由は、靖国神社にはA級戦犯だった人物が合祀されているからとのことですが、基本的に宗教を否定している共産主義の政権が、「参拝」という行…

8月
15

2016/08/15【本格的宗教政党への先入観を乗り越えて】

 8月15日は終戦記念の日です。 この日は、戦没者の追悼や平和を祈念する日であると同時に、お盆の時期と重なることもあって慰霊の日でもあります。    「慰霊」とは、死者の魂を慰めることであり、魂の存在を前提とする極めて宗教的な意味合いがあります。 魂など存在しないので慰霊とは単に生きている自分自身の心の整理をしているに過ぎないと考える人もいるかもしれませんが、墓前でお祈りする際は、やはり魂や霊と言…

6月
04

2016/06/04【天安門事件も記憶遺産に登録をすべき】

 天安門事件から27年が経ちました。 事件の全容は未だに明らかになっておらず、事件を矮小化したいという意図を持った中国政府の発表さえで死者が319人ですから、実際の犠牲者数はその何倍にも上ることは想像に難くありません。  しかし、中国政府は、天安門事件に関わる情報を厳しく制限しており、インターネット上で事件に関わる情報を表示させなかったり、未だに犠牲者の遺族を監視したりしています。 中国政府は、今…

6月
03

2016/06/03【“米国が自由を守った”は正しいのか】

 米国のホワイトハウスは、先のオバマ大統領の広島訪問に関して、「オバマ大統領は謝罪するために行ったのではない。 アメリカ人は第2次世界大戦で自由を守ったことを今も誇りに思っている」としています(※)。  原爆投下を今も正当化する世論に配慮しての言葉とも取れますが、米国が「自由を守った」という部分にも疑問を感じます。  米国は自由の大国であり、自由を抑圧する日本の軍国主義から世界を守ったというイメー…

4月
12

2016/04/12【G7外相が原爆資料館へ~真に核兵器を使わせないために~】

 広島市で開催されているG7外相会議で、最終日に各国の外相らは原爆資料館を訪れました。 特に、原爆を投下した当事国である米国の現職の国務長官が原爆資料館を訪れたのは初であり、岸田外相は歴史的と評しています。  ただ、今回もケリー国務長官をはじめ米国側からは原爆投下に対する謝罪の言葉は無く、米国は、あくまでも原爆の投下は戦争を早期に終結させるために必要だったとの立場を崩していません。  実は、G7以…

3月
07

2016/03/08【幸福実現党の成果】

 国連の女子差別撤廃委員会は、日本に関する最終見解を発表し、いわゆる従軍慰安婦問題について、「強制性」や「性奴隷」の表現は無かったものの、日本政府に対し元慰安婦への賠償を行うよう求めました(※)。    この最終見解が、「強制性」や「性奴隷」ということを認めなかったということであれば、「従軍慰安婦」は存在しなかったといことを認めたともとれます。 しかし、既に日本政府は、河野談話や安倍談話で公式に軍…

2月
18

2016/02/18【釈量子党首が国連でスピーチ】

 国連の女子差別撤廃委員会の対日審査で日本政府は、慰安婦問題に関し旧日本軍による強制連行を裏付ける資料は無い旨を説明しました(※1)。    一方で、日本政府は、旧日本軍の関与を事実上認めている河野談話を踏襲する立場を変えていません。    今回、日本政府が国連の場で、裏付ける資料が存在しないことを初めて示した点は評価できますが、「証拠はないけど、従軍慰安婦の存在を認める」ということが国際的に通用…

1月
15

2016/01/15【憎しみを超えて、愛を取れ】

 新春恒例の「歌会始」が皇居で行われ、天皇陛下の「戦ひにあまたの人の失せしとふ島緑にて海に横たふ」という歌が披露されました(※1)。    この歌は、昨年4月に、太平洋戦争の激戦地だったパラオ共和国のペリリュー島で慰霊碑に花を供え、同じく激戦地だった隣のアンガウル島に向かって拝礼したときのことを詠まれたものとのことです。 天皇陛下の慰霊の気持ちが表れている歌ではないでしょうか。  私たちも改めて、…

12月
30

2015/12/30【情報戦で劣勢に立たされている日本】

 いわゆる従軍慰安婦問題の解決についての日韓の合意を受けて、海外のメディアも軒並み大きく取り上げていました。    その中で気付いたことがあります。 それは、「慰安婦」の表現についてです。 私がチェックした海外メディアのサイトのうち、半分程度が「慰安婦」ではなく「性奴隷」という表現を使用している印象を受けました。  「性奴隷」という表現は、慰安婦問題について韓国が海外に対して発信する際に好んで使用…

12月
28

2015/12/29【将来に禍根を残す慰安婦問題での合意】

 日韓の外相が会談し、いわゆる従軍慰安婦の問題について、最終的な解決に合意しました。 その後、行われた日韓の電話による首脳会談でも、その合意内容が確認されました。  合意内容の主なものは、日本政府として1965年の日韓請求権協定で最終的かつ完全に解決済みであるとの立場に変わりはないものの、安倍首相が改めてお詫びを表明し、日本政府が約10億円を拠出し基金を設置するとし、更に、韓国側がこの問題を蒸し返…