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2019/05/17【中東が不安定化すれば原発に頼らざるを得ない】

 イランを中心とする中東情勢が緊迫化しています。

 日本の総発電量のうち8割以上を火力発電が占めていますが、その火力発電に使う化石燃料のほぼ全てを湾岸地域などの海外からの輸入に頼っています。

 従って、中東情勢次第では、輸入が滞る事態を想定しておかなければなりません。
 

 しかし、化石燃料の備蓄には限りがありますし、再生可能エネルギーの発電割合をどんなに増やしたとしても、火力発電の分を賄うことは現実的に不可能です。

 しかも、発電量が気候などの環境によって左右される再生可能エネルギーは、安定電源とは言えません。
 

 ですから、資源の少ない我が国にとって発電量の大きな原発は必要不可欠です。

 原発の再稼動は、経済性の観点から議論されることが多いのですが、私たちの生活を守るために安全保障上も推進すべきと考えます。
 

 しかも、世界では福島第一原発の事故後も、脱原発の動きはあるものの、原発の稼働は続き、少なくない数の新設計画があります。

 世界で原発の需要がある以上、福島第一原発の事故を経験した我が国であるからこそ、世界一安全な原発を造り世界に供給することができるのではないでしょうか。
 

 ひとたび中東が不安定化すれば、否応なしに原発に頼らざるを得ない事態に直面するかもしれません。

 原発の重要性を再認識すべきと考えます。