12月
23

2018/12/23【“自分の国は自分で守る”という気概】

 トランプ政権のマティス国防長官が来年2月で退任することになりました。

 マティス氏は「戦う修道士」の異名を持つことからも分かるように、禁欲的で論理的な軍人というようなイメージがあり、周囲の信頼も厚かっただけに退任の報は驚きをもって伝えられています。
 

 また、マティス氏は、就任時にトランプ大統領が「マッドドック(狂犬)」と伝えたように、ガッツがあって目標に突き進むというイメージもありました。
 

 そのマティス氏が国防長官に就任した後の基本姿勢は、国際協調重視という立場でした。

 国際協調は、オバマ政権の外交姿勢そのものと言えますが、オバマ政権では中国の覇権的な台頭を許してしまいました。

 国際協調という落としどころが見えていると、中国は交渉相手として御しやすいと感じていたかもしれません。

 一方、トランプ大統領は一国主義と揶揄されようが、強い姿勢で中国に臨み、従来の国際関係に囚われない姿勢を示しています。

 これは、何にもまして唯物論の一党独裁国家である中国の危険性が見えているということではないでしょうか。

 ですから、中国にとってトランプ大統領は手ごわい存在として映っていることでしょう。
 

 日本としては、どちらの立場を支持すべきか明白です。

 対中国を考えれば、日本はトランプ大統領と共にあるべきと考えます。

 ただ、対応を誤れば米国が日本から引く可能性もゼロではありません。

 日本に「自分の国は自分で守る」という気概が、日米の信頼関係をより強くするための条件であると考えます。