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2018/11/17【削除の判断基準を明確に】

 多くの人が利用するSNSは政治的な中立性が問われるようになってきています。

 先の米大統領選ではフェイクニュースが人々の投票行動に大きな影響を与えたと言われていますし、ネット上でのヘイトスピーチが横行し心を痛めている人も多い等、様々な事態が起きてきたという背景があります。
 

 そうした中、SNS大手のフェイスブックは、フェイクニュースやヘイトスピーチなど不適切な投稿を削除する際に、独立した組織を設けて削除の必要性の有無を判断するとの方針を示しました。
 

 予てからメジャーなSNSが不適切投稿を削除する際、リベラルな投稿よりも保守的な政治思想の投稿をより多く削除しているとの指摘がありました。

 事実なら、政権に都合の悪い言論を封じる中国と本質的に同じように感じます。

 今回、フェイスブックが独立組織を立ち上げたことで、どの程度、中立的な判断ができるのか注目されます。
 

 その際に大事なのは、独立組織を立ち上げるにあたり、まずは削除の基準を明確にすることだと考えます。

 大手SNSは、リベラルな価値観を支持しがちといわれていますが、基準を明確にすることで、利用者はそれを前提に利用することができるのではないでしょうか。