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2018/10/11【秋波を送る露と早期の平和条約締結を】

 ロシアは、極東地域で先月行った大規模な軍事演習に北方領土を含めなかったのは、日本への配慮であったことを明らかにしました。

 演習には中国軍も参加し、中露の接近ぶりが印象付けられましたが、ロシアが日本への配慮を示していたことで、ロシアにとって中国は諸手を挙げて汲むべき相手ではないという複雑な事情が垣間見られたのではないでしょうか。
 

 だとすればプーチン大統領は、演習と同時期に行われていた国際会議の席上、唐突に無条件の日露平和条約締結を提案したように見えましたが、実際は、深謀遠慮があってのことと考えられます。
 

 日本にとって、対中国を考えれば、プーチン大統領の提案に乗らない手は無いのですが、日本政府は現在も領土問題の解決後に平和条約を締結するという従来の立場を崩していません。

 ある意味、プーチン大統領の提案を袖にした格好の日本側ですが、ロシアは日本側を急かすように、今度は北方領土での射撃演習の実施を日本側に伝えてきました。

 日本は、プーチン大統領の提案通り、年内に平和条約を締結するべきと考えます。

 対中国で日露が連携する意味は大きいのですが、日露の平和条約締結であれば、中国は表立って批判することはできません。

 
 年末の日露首脳会談で、安倍首相の英断に期待したいと思います。

 【参考】:幸福実現党プレスリリース「日露平和条約の早期締結を求める(党声明)」https://info.hr-party.jp/press-release/2018/7272/