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2018/08/12【自虐史観を払拭すべき理由】

 終戦記念日が近づくと、毎年、先の戦争を振り返る放送番組や新聞記事を目にする機会が増えます。

 そうした番組や記事の多くは、如何に国民が苦労を強いられたか、如何に無謀で愚かな戦いだったか、という視点で作られているように感じられます。

 確かに、そうした番組や記事を通して反省点を見出し教訓とすることは必要であり、二度と悲惨な戦争を繰り返さないという決意につながることも事実です。
 

 ただ、先の戦争は、結果的に多くの犠牲を出して日本が敗戦しましたが、個々の戦闘では、日本が負けた要因がいくつもある一方で、日本が勝った要因も数多くあります。

 そこには多くの日本人が、英知を絞って死力を尽くし、国や国民、そして仲間のために身を挺して戦ったという事実があるのです。

 その結果として、さらに多くの犠牲が予想された本土決戦を抑止しするとともに、戦後にアジア諸国が欧米列強の植民地から脱することなどにつながったのです。

 そうした事実からは、尊敬に値する多くの日本人の姿が浮かび上がります。

 決して、戦争を賛美する訳ではありませんが、当時の日本人全てが愚かだったというわけではないのです。
 

 日本では、愛国心というとネガティブなイメージで語られることが多いのですが、世界に目を向けてれば、愛国心を否定する国はほとんどありません。

 健全な愛国心は国を形作り、発展させ、守るために必要なのです。
 

 ですから、先の大戦を振り返るにあたり、悲惨さや可哀そうということだけに焦点を当てたのでは、事実の全てに目を向けたことにもなりませんし、国を愛する気持ちも湧いてこないのではないでしょうか。

 ですから、いわゆる自虐史観を払拭するために、先の大戦で日本と日本人が果たした功績、それに戦った人々の生き様といったものにも目を向けるべきではないでしょうか。