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2018/04/02【平和をもたらすと見えて実は】

 中国の習近平主席がトランプ大統領に、米・中・韓・朝の4カ国による平和協定の締結を含む新たな安全保障の枠組みを提唱していたことが明らかになりました(※)。
 

 中国は、自身の影響力を最大限に高めたいという思惑から提案していると考えられます。

 一見、朝鮮半島に平和をもたらすように見えるこの提案ですが、気を付けないと米韓の2国間同盟が解消され、南北の間で有事が生じた際に、米国が手出しできなくなる可能性があります。
 

 トランプ大統領がこの提案に対し、どのように応じるか現時点で不明ですが、対立している国同士を含む多国間の平和協定は、よほど内容を吟味しないと逆に危機を招く恐れがあります。
 

 
 今回の提案は、朝鮮戦争の当事国の枠組みの延長と言う位置づけですが、日本にとっても重要な示唆を与えるものです。

 過去、米国の民主党政権時代に、米国が日本よりも中国との関係強化に動いた時期がありましたが、それに対し幸福の科学の大川隆法総裁は、日・米・中による3国同盟の可能性とその危険性について指摘していました。

 その中で大川総裁は、日米同盟を破棄して新たに3国による同盟を結ぶと、中国が日本を攻撃した際、米国は日本を守ることができなくなるとして警鐘を鳴らしていました。

 ですから、今回の中国の提案が契機となって、日米同盟を見直すような動きが起こるようであれば、一見、平和をもたらすような動きに見えたとしても、それは日本にとって重大な危機を招く恐れがあるということを知っておかねばなりません。

※:4月1日付共同通信https://this.kiji.is/352860349210477665?c=39546741839462401