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2018/02/16【南北融和のその先とは?】

 平昌オリンピックの一連の開会式に関わる行事で、米国のペンス副大統領は北朝鮮の代表団と接触しませんでした。

 米国の同盟国である韓国の文在寅大統領の北朝鮮代表団に対する厚遇ぶりとは対照的でした。
 

 
 これに対しペンス氏は、北朝鮮代表団の金与正氏を無視したことを明らかにしました(※)。

 ペンス氏は、「独裁者の妹であるだけでなく、宣伝工作の責任者でもある」とし、「米国民は誰を相手にしているのか知っている」という明確なメッセージを送る狙いがあったとしています。

 これはある意味で、米国の対応のほうに一本筋が通っているように思います。

 北朝鮮の核やミサイルの放棄を前提としない対話に意味はありませんし、時折、笑みをのぞかせる金与正氏の後ろには、虐げられた2千万人以上の北朝鮮国民がいるということを忘れてはなりません。

 ですから、北朝鮮側を厚遇することは、核やミサイルを容認し、金正恩政権による北朝鮮国民の抑圧をも容認するようにも感じられてしまいます。

 南北融和のムードが高まっており、文大統領が朝鮮半島で揉め事を起こして欲しくないという気持ちも理解できない訳ではありません。

 しかし、金正恩委員長は共産主義による朝鮮半島の統一を望んでいるとの報道もあります。

 文大統領は、南北融和のその先に、どのようなビジョンを描いているのでしょうか。

※:2月15日付CNN https://www.cnn.co.jp/world/35114770.html?tag=top;topStories
【参考】大川隆法著『文在寅 韓国新大統領守護霊インタビュー』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1860