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2018/02/02【オリンピックでも警戒を緩めるわけにはいかない】

 2月に入り韓国で平昌オリンピックが9日に開幕します。

 過去の大会に比べると盛り上がりに欠くようなイメージもありますが、北朝鮮選手団も韓国入りして南北融和ムードも高まり、徐々に大会の雰囲気が出てきました。

 オリンピックの前や期間中に予定されていた定例の米韓軍事演習も、北朝鮮が非難していたことから延期され、平和の祭典とされるオリンピックが演出されつつあります。

 一方、北朝鮮は開会式前日の8日に首都・平壌で大規模な軍事パレードを開催する準備を進めています。

 経済制裁の効果が表れ、苦境に立たされた北朝鮮は、オリンピック参加で韓国に擦り寄り支援を引き出す思惑があるとされますが、このパレードで何があろうと核と弾道ミサイルだけは手放さないという意思を国際社会に示す狙いがあるとされます。

 しかし、本当に北朝鮮の狙いはそれだけなのでしょうか。

 これは憶測ではありますが・・・、まさか北朝鮮はオリンピックに自国の選手団を送っておきながら、オリンピックに合わせて軍事行動を仕掛けるはずはないと思われていますが、相手がまさかと思う時に仕掛けるのが軍事の常道です。

 パレードと見せかけて軍備を整え、攻撃に移るということも考えられない訳ではありません。

 各国の首脳が駆け付け、各国の選手団や外国人観光客も多数訪れているオリンピックに合わせて軍事行動を仕掛ければ、混乱に拍車がかかります。

 例えパレードであっても、北朝鮮が軍備を集中させている以上、我が国も一段と警戒・監視態勢を高め、不測の事態に備えておく必要があると考えます。