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2017/11/12【政治家が真実の歴史を語れる国に】

 元環境庁長官の桜井新氏の訃報が届きました(※)。

 全国的にはあまり知られていないかもしれませんが、同氏は故田中角栄元首相と浅からぬ関係があり、田中氏が政界引退後も長く国会議員として活躍し、2007年に同氏も政界から引退していました。

 桜井氏は、環境庁長官だった1994年に、先の大戦についての自身の認識が問題となって事実上更迭されたことがあります。

 同氏は、「日本も侵略しようと思って戦ったのではなかったと思っている。日本だけが悪いという考え方で取り組むべきではない」と述べ、日本が侵略戦争を行ったわけではないという認識を示しました。

 当時は、自社さ連立政権の村山内閣だったこともあり、この発言が問題となって与党内から辞任圧力が強まり更迭されました。

 しかし、桜井氏は極めて真っ当な認識を示したのではないでしょうか。

 確かに、先の大戦は見方によっては、当時の日本が侵略的だったという一面が無いわけではありませんが、欧米列強の圧力により、やむを得ず開戦に至ったという経緯があります。
当時のアジアは長年の欧米列強による植民地支配に苦しんでおり、日本は八紘一宇の精神に象徴されるように、欧米からのアジア植民地解放を明確に掲げていました。

 ですから、先の大戦で亡くなった多くの英霊も、侵略に加担して無駄死にしたのでは断じて無く、その後のアジア諸国の独立や、日本の平和と繁栄に寄与したことは疑いようのない事実ですし、インドなど海外要人の証言もあります。

 桜井氏が辞任した当時も、自虐史観が正史とされ、政治家がその考え方から少しでも外れる発言とすると、やり玉に挙げられ、問題になりましたが、そうした傾向は現在でも続いています。

 しかし、左翼的な自虐史観では、国を愛する心は生まれません。
真実の歴史観を取り戻し、政治家が公の場でそれを語れるような国にしなければならないのではないでしょうか。

※:11月10日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20171110/k10011219081000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_007