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2017/09/24【“もっとも強い言葉で非難する”主体と中身?】

 トランプ大統領と北朝鮮の言葉での応酬が続いています。

 トランプ大統領は、金正恩委員長を「ロケットマン」と揶揄したり、北朝鮮の「完全破壊」に言及したりしています。
これに対し北朝鮮側は、金委員長名で出した声明でトランプ大統領を「老いぼれ」呼ばわりしたり、新たな軍事的な挑発を臭わす発言をしたりしています。
 

 北朝鮮を逆上させるようなトランプ大統領のもの言いに、米国内外から批判が噴出していますが、もともと、日米韓の指導者を呼び捨てにするなど外交儀礼を欠いた発言を繰り返してきたのは北朝鮮であるということを忘れてはなりません。

 一連のトランプ大統領の発言に、感情的とも言える反応を示している今回の北朝鮮ですが、案外、トランプ大統領は“言葉”で北朝鮮の次の動きを引き出し、米国が動く口実を作るように誘っているのかもしれません。

 一方、日本政府は先の北朝鮮による弾頭ミサイル発射に対し「もっとも強い言葉で非難する」としていますが、「もっとも強い言葉」とは一体何なのでしょうか。
トランプ大統領のように北朝鮮の完全破壊などに言及したのであれば、まさに「もっとも強い言葉」かもしれませんが、実際は強い言葉など何も言っていないに等しいのではないでしょうか。

 日本政府の対応と言えば、効果がはっきりしない経済制裁を各国に呼びかけたり、防護範囲が限定的なPAC3の部隊を移動させたり、新たなミサイル防衛システムを“数年後”までに導入する方針を決めたりと、新たな段階に入った北朝鮮の脅威に対し、事実上、何もしていない状況です。

 安倍政権は、こうした中で、解散総選挙に突入して、政治的な空白を作り出そうとしています。
他党よりも国防に理解があるとされている自民党をしてこの程度ですから、本当に北朝鮮の脅威から国民を守れるのか心配になります。

 やはり国政の場には、一貫して国防強化の必要性を訴えてきた幸福実現党が必要であることを改めて感じます。