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2017/03/22【他のマスコミはなぜ抗議しない!?】

 中国の全人代閉幕後の李克強首相の記者会見に、日本のマスコミの中で産経新聞だけが出席を拒否され、産経新聞は中国に対し強く抗議をしています。
これに対し、中国外務省は、産経新聞に対し「来年出席できるように努力しなさい」などと述べたとのことです(※)。

 中国は、中国共産党を批判的に報道する産経新聞が気に食わないと見え、外国のマスコミであっても圧力を加えることでコントロールしたい思惑が現れています。
また、産経新聞を見せしめにすることで、他の日本のマスコミに対しても同様にコントロールしたい思惑が見て取れます。

 産経新聞の抗議は当然として、報道機関の根源に関わるこの事件について、他の日本のマスコミはなぜもっと強く抗議しないのでしょうか。
例えば、NHKニュースや朝日新聞は、21日現在、それぞれのホームページ上で今回の件を検索しても何もヒットしません。
中国に関する情報が得られなくなるよりはマシなので、中国共産党の意向に配慮して記事を作成しているのでしょうか。

 そういえば、NHKの海外向け番組で、中国が侵略したチベットの話題など中国にとって都合の悪いニュースが放送される際、中国国内では番組がよくブラックアウトされますが、なぜか放送される直前にブラックアウトされることがしばしばであり、あたかも次の話題がそのニュースであることを中国当局が事前に把握しているように感じられたことを思い出します。

 上智大の渡部昇一先生は、以前、著書で、中国のニュースに関して日本で信じられるのは産経新聞だけだと述べていましたが、今では産経新聞とともに『ザ・リバティ』ではないでしょうか。

※:3月21日付産経新聞http://www.sankei.com/world/news/170321/wor1703210006-n1.html