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2017/02/26【北朝鮮の化学兵器の脅威】

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、マレーシアの警察は化学兵器としても使われる猛毒の「VX」が使用されたと発表しました。
今回の事件は、北朝鮮が国家ぐるみで行った暗殺という見方がますます濃厚になっています。

 今回の事件では実行犯がVXをどのように入手したかは明らかになっていませんが、北朝鮮は、世界でも米露に次ぐ化学兵器の保有国とも言われており、化学兵器を容易に運用できる能力を確立しています。
VXを含む化学兵器は、弾道ミサイルだけでなく、野砲や小型のロケット砲の砲弾にも搭載することができ、北朝鮮の化学兵器は核兵器と並んで大きな脅威となっています。

 仮に、北朝鮮が弾道ミサイルに化学兵器を搭載して日本を攻撃した場合、破壊力は核弾頭に比べるべくもありませんが、日本社会が大パニックになることは容易に想像できます。
北朝鮮の大量の野砲やロケット砲の射程に入る韓国では北朝鮮による化学兵器の使用を想定した軍事演習を行っているようですが、日本でも北朝鮮の化学兵器による攻撃を想定した対策を講じておく必要があります。

 自衛隊でも近年、化学戦を想定した部隊の強化を進めていますが、その重要性がますます高まっているのではないでしょうか。
同時に、核弾頭だけでなく生物・化学兵器弾頭に対処するという点でも、弾道ミサイル防衛能力の向上が求められますし、合わせて自衛隊による敵地攻撃能力取得の必要性も高まっていると考えます。