12月
31

2016/12/31【密約は存在するのか】

 今回の稲田防衛相の靖国神社参拝に関し、中国の反発は思いのほか強くありません。
中国側は、稲田氏の参拝の直後に「断固とした反対」の意思を示しましたが、今のところそれだけです。
これ比しても、トーンダウンの感が否めません。

 この裏には噂されている例の密約が存在するのでしょうか?

 その密約とは、中曽根政権当時に「首相・外相・官房長官の三人は靖国神社を参拝しない」と日中間で結ばれたとされるものです。

 中国の現在の外相である王毅氏も駐日本大使時代に言及していますが、安倍政権は2年前に「密約は存在しない」と閣議決定しています。
 

 しかし、外交上の密約は公にしないのは当たり前のことです。
もしも、この密約を守ることを促されて安倍首相が、2013年以来、靖国神社を参拝しないのであれば、即刻、密約を破棄して堂々と参拝すべきです。

 「中国の言うことを聞いて、三人が参拝しないのであれば、関係悪化を決定的にすることは無い」、こうした密約は明らかに中国に阿るものであり、日本の主権を蔑ろにするものです。
こうした密約が本当に存在するのであれば、靖国神社参拝を外交カードにするという中国の戦略に日本はまんまと乗っているということです。

 先に、安倍首相が真珠湾を訪問して慰霊したことで、中国は「日本の首相の南京大虐殺記念館への訪問」を外交カードにしつつあります。
日本の政権が、靖国神社不参拝の轍をるまないことを祈りたいと思います。