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2016/10/31【女性の活躍を後押しするために】

 内閣府が行った男女共同参画社会に関する世論調査によると、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方について、「反対」と「どちらかといえば反対」が54.3%、「賛成」と「どちらかといえば賛成」が40.6%だったとのことです(※)。
 

 女性の社会進出が進んでいる現代では、「反対」と答える人の割合は以前の調査と比べて増えているようです。
 

 ただ、今回の世論調査のような尋ね方をすると、「妻が家庭を守る」という考え方が「良くないもの」あるいは「時代遅れ」というイメージを何となく想起させます。

 確かに「こうあるべき」という押し付けで、女性の職業選択の自由や機会の平等を奪うのであれば、それは是正すべきです。
しかし、「妻が家庭を守る」という考え方も、尊重されるべき考え方ではないでしょうか。
妻が家庭に入るということは何ら蔑まされる行いではなく、女性特有の力を生かして、夫や子供が社会や学校で持てる能力を最大限に発揮できるよう尽くすことも、ある意味で妻も社会に貢献しているとも言えます。

 社会全体を幸福にするためには、その最小単位とも言える家庭の幸福の確立が必要ですから、夫婦で支えあることは大切なことです。
もちろん、現代では妻ではなく夫が家庭に入ることも同様に尊重されるべきと考えます。

 いずれにせよ大切なのは、個人の多様な価値観や考え方を認め、性差によらず全ての人が個性や能力に応じた自らの使命を果たせるように障害を取り除くことではないでしょうか。

※:10月29日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20161029/k10010749201000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_002