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2016/09/27【エスカレートする中国軍の示威行動】

 中国軍の爆撃機や戦闘機など計8機が、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡上空を通過して太平洋上に抜け、再び同様のルートでUターンするという飛行を行いました(※)。
爆撃機による同ルートの飛行は昨年から確認されていますが、今回、戦闘機による同ルートの飛行は初めてと見られています。

 沖縄本島と宮古島の距離は3百キロメートルもありませんから、今回、那覇市から百数十キロメートルの距離を、中国軍の爆撃機と戦闘機が飛行したということになります。
今回の飛行は、日本の領空を侵犯したわけではありませんが、爆撃機と戦闘機の編隊が、沖縄本島に接近したということは極めて示威的であり、沖縄県知事は中国に対して懸念を表明するとともに日本政府に適切な対応を確認するなどしてもいいのではないでしょうか。

 沖縄の基地負担の大きさに対する人々の懸念は理解できる部分もありますが、米軍基地が無くなったとしても、中国の軍事的な脅威が減ることはありません。
むしろ米軍が退けば退くほど、今度は中国がますます拡張してくることになります。

 今回のように沖縄周辺は、日増しに中国の新たな脅威に直面しています。
普天間基地の辺野古への移設により、抑止力の維持を図ることは極めて重要です。
その上で、日本も自主防衛力の増強を図ることも怠ってはなりません。

※:9月25日付産経新聞http://www.sankei.com/politics/news/160925/plt1609250013-n1.html