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2016/06/21【台湾との連携強化を】

 台湾は、海軍が保有する艦艇を今後、自主建造するとの方針を示したとの報道がありました(※)。
 

 四方を海で囲まれている台湾では、日本と同様に艦艇は国防上の要となる装備の一つです。
台湾では現在、主要艦艇の多くを米国などから調達していますが、中国への配慮から供与された時点で実は最新とは言えないものや中古艦艇も多い上に、老朽化も進んでいます。

 台湾は、中国海軍の軍備増強と相まって、順次、装備の更新の時期を迎えますが、今後も中国への配慮から欧米から最新の艦艇を調達することが困難と見て自主建造の方針を示した模様です。

 台湾では、既にフリゲート艦よりも一回り小さなコルベット艦と呼ばれる艦艇を自主建造し配備している実績がありますが、より大型で複雑な駆逐艦やフリゲート艦を自主建造するとなると、技術的にも簡単にはいかないはずです。

 そこで、日本が台湾に対する武器供与を検討すべきではないでしょうか。
台湾は、日本と同じ民主主義国家であると共に、日本のシーレーン上に位置することから、日本にとっても国防上重要な存在です。

 過去には、台湾は旧日本海軍から接収した艦艇を運用していた実績があります。
あの不沈艦「雪風」も、台湾に引き渡された後、長らく一線で活躍していました。

 台湾への武器供与は、台湾の防衛力向上に資すると共に、日本の防衛産業の育成にも繋がります。日本は、対中抑止に向けて経済と安全保障の両面で連携強化を図るべきと考えます。

※:6月20日付産経新聞http://www.sankei.com/world/news/160620/wor1606200029-n1.html