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2016/03/11【安全な原発は国民の生命や財産を守る】

 地裁が下した仮処分を受けて、関西電力は1月に再稼働したばかりの福井県の高浜原発3号機を停止しました。
同じく先月再稼動した4号機は既にトラブルで停止しているため、現在、日本で稼働している原発は鹿児島県の川内原発の2基だけとなっています。

 高浜原発は、福島第一原発の事故後に見直された原子力規制委員会が定める規制基準を満たして再稼動したにもかかわらず、地裁は、「住民の生命や財産が脅かされるおそれが高いにもかかわらず、関西電力は安全性の確保について説明を尽くしていない」として、稼働を停止する仮処分の決定を下しました。

 仮処分を下すにあたって裁判所は科学的な見地からも検討したはずですが、現状では原子力規制委員会以上に原発の安全性を科学的に検討している組織は無いのですから、裁判所の判断は感情的なものが多分に含まれているような気もします。

 また、今回の仮処分では、「原発は稼働を停止さえすれば、住民の生命や財産は脅かされない」とも取れますが、原発は稼働を停止した状態でも、ウラン燃料などからは放射線が出ている訳ですから、こちらのリスクはどう見るのでしょうか。

 やはり、今回の地裁の判断は、ゼロリスクを追求するあまり過剰な懸念を示したということではないでしょうか。

 原発の稼働は、経済的な側面から語られることが多いのですが、安全保障の側面から考えれば、国民の生命や財産を守ることに繋がるということを忘れてはなりません。

【参考】:3月10日付幸福実現党プレスリリース「高浜原発の運転差し止めの仮処分決定を受けて(党声明)」http://info.hr-party.jp/press-release/2016/5365/