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2015/12/21【航行の自由を守るために一致協力を】

 米軍の爆撃機が、南沙諸島の中国が造成を進める人工島付近の上空を飛行し、中国が米国に対して猛抗議をしたとのニュースがありました。
米国防総省の当局者の話では、当該機は悪天候を回避するために誤って人工島に接近してしまったとのことです(※1)。

 このニュースで気のなるのは、国際法では人工島は領土領空の起点にはならないはずですが、「米軍機が誤って進入した」というニュアンスがあるとしたら、中国の領土領空の主張を認めることになってしまうのではないでしょうか。

 米軍は、先月、人工島を起点とする領海を認めないという立場を示すために、「航行の自由作戦」と称して、中国の主張する領海内を駆逐艦で航行しました。

 であるならば、今回も国際法に則った飛行であり問題ないとの立場を示せばよかったのではないでしょうか。
何か、オバマ政権の姿勢は、ダブルスタンダードのようにも思えてしまいます。

 この事件があった4日前には、英国のBBCの記者を乗せた民間の小型飛行機が中国の人工島に接近した際、中国側から人工島に接近しないように警告を受けたとのことです(※2)。
中国は、人工島の周辺での民間機の飛行は妨げないとしておきながら、現実には民間機の飛行も制限しているのです。

 オーストラリア軍も南沙諸島周辺での警戒を実施している模様ですが、日本を含む国際社会は一致協力して、中国に国際法の順守を促すために具体的な行動をとる必要があるのではないでしょうか。

※1:12月19日付産経新聞http://www.sankei.com/world/news/151219/wor1512190017-n1.html
※2:同BBCニュースhttp://www.bbc.com/news/world-asia-china-35140802