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2015/09/08【フィリピンの主張はもっともなもの】

 フィリピンの政府機関は、中国の習近平主席が抗日勝利記念行事で「中国は永遠に覇権を唱えない」などと演説したことついて、「偽りに彩られたことばから脱却するべきだ」と批判する声明を出しました(※1)。
 

 フィリピンのこうした声明はもっともなものです。
フィリピンにしてみれば、南シナ海の自国の目と鼻の先に、突然、中国軍が表れ、浅瀬を埋め立てて「ここは中国の領土と領海だから近づくな」と脅されているようなものです。
フィリピンは、今まさに、中国の覇権拡大に直面しているのです。

 一方で、国連の潘基文事務総長は、自身が中国の抗日戦争勝利記念行事に出席したことに対する日本の懸念に、「自身の中立は不可能だ」と開き直りともとれる反論をしています(※2)。
藩氏は、中国の軍事パレードを賞賛していることからも、中国の軍事拡大を歓迎し、覇権拡大を容認していることが明らかです。

 こうした人物が国連のトップである資格はありません。
日本政府は、フィリピンなどと協力して、藩氏の辞任を求めるべきではないでしょうか。

※1:9月7日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150907/k10010219121000.html
※2:同読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/world/20150907-OYT1T50069.html?from=ytop_ylist
【参考】:9月3日付幸福実現党声明「国連事務総長の中国・抗日記念行事参加に抗議する」http://info.hr-party.jp/2015/4655/