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2015/08/29【またか?と、中立性が疑われる国連事務総長“藩(パン)氏”の動向】

 中国が開催する抗日戦争勝利70年記念行事に、国連の藩事務総長が出席する見通しとなりました。
日本政府は、国連の中立性が疑われることが無いようにと、国連に対し懸念を伝えたとのことです(※)。

 中国は世界中に記念行事への参加を呼び掛けたようですが、大規模な軍事パレードの実施など軍事色の強い記念行事に対し、近年の中国の軍事的拡張を懸念する多くの国々が首脳級の参加を見送りました。
 

 それにもかかわらず、国連の事務総長が行事に出席し軍事パレードも観覧するということは、国連が中国の軍事的拡張にお墨付きを与えるということになってしまいます。
 

 そもそも、中国共産党が「抗日戦争勝利70年」といくら喧伝しても、70年前に実際に旧日本軍と戦っていたのは、現在は台湾に逃れた中華民国の軍隊です。
中国共産党は、今で言う「ゲリラ戦」を一部で展開していたにすぎず、日中戦争が終わった後に、国共内戦を経て政権を奪取したというのが歴史の真実です。

 
 それをあたかも中国共産党が旧日本軍に勝利したかのように記念する行事に、国連の事務総長が出席するということは、中国による歴史の歪曲にもお墨付きを与えるようなものではないでしょうか。
 

 様々な場面でその能力に疑問符を持たれる藩氏ですが、どうしても今回の記念行事に参加するのであれば、せめて中国の覇権的な軍事拡張を非難するとともに、中国による歴史の歪曲に対しても釘をさすべきではないでしょうか。

※:8月28日付産経新聞http://www.sankei.com/politics/news/150828/plt1508280039-n1.html