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2015/05/28【過酷な現場における従軍牧師の必要性を訴える】

 特別措置法に基づきインド洋やイラクに派遣された自衛官のうち54人が自殺していたとのことです(※)。
防衛省は、自殺と派遣任務の因果関係を特定するのは困難としています。
この他にも、国内で通常に勤務している自衛官の中にも、自殺者がいることが推測されます。

 自衛官は、平時であっても命がけで訓練などを行っており、そのストレスは小さくありません。
ましてや、いくら戦闘任務についていないとはいえ、海外派遣時の緊張感は想像するに余りあるものがあります。

 一般に、現在では強いストレスにさらされる軍人の心のケアは重要視されています。
自衛隊でも精神医学や臨床心理学の側面からそれなりに配慮されていると思いますが、外国の軍隊の例を参考にしてもいいかもしれません。

 外国の軍隊の中には、医学や心理学の側面からだけでなく、従軍牧師という存在がいて兵士の心のケアを担う場合があります。
特に、自殺を考えてしまうようなケースでは、本人の生死観が大きく影響します。

 特定の宗教に偏る必要は無いと思いますが、自殺を防止するには、霊的人生観を持つことが大切です。
信仰は極めて個人的な問題でもあるため、日本においては組織として取り組むことに抵抗もありますが、命がけで日本を守っている自衛隊員の自殺を防止するために、できる限りのことをしなければならないのではないでしょうか。

※:5月27日付産経新聞http://www.sankei.com/politics/news/150527/plt1505270034-n1.html