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2014/09/26【平気で嘘をつく国】

 中国の習近平国家主席は、訪中している台湾の野党党首らと会談し、中台統一に関して一国二制度を提起したとのことです(※)。

 しかし、既に一国二制度の建前で返還されたはずの香港では、返還から10年以上経過し一国二制度が形骸化しつつ状況を見れば、今回の習氏の提案を真に受ける台湾の人々は少ないのではないでしょうか。

 例えば、香港では2017年の行政府長官選挙から普通選挙を導入することになっていますが、北京政府の意向に合わない人物は立候補できない仕組みになっています。
また、北京政府により共産党を称える愛国教育を香港の各学校に強いる動きもありました。
こうした北京政府の動きに対し、香港では民主化を求める機運が冷めることがありません。

 香港の例をあげるまでもなく、南京大虐殺や、東シナ海や南シナ海での近隣諸国との摩擦など、中国政府は高官をはじめに平気で嘘をつきます。

 中国は自らの覇権を拡大する野心を持っています。
経済的な関係を重視するなどして、中国に融和的に接することは、将来的に中国に隷属することになることを肝に銘じておくべきではないでしょうか。
中国に隷属することは、自由や人権が制限されることを意味します。

※:9月26日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/140926/chn14092620170011-n1.htm